お知らせ
2021.11.23
サービスへの思い〜代表ご挨拶に代えて〜
当社は横浜を中心にサービス展開する誕生間もない家事代行サービスの会社です。
「健康と環境にやさしい」をコンセプトに、お客様とそのご家族だけでなく、地域の環境や働くスタッフまで、その「やさしさ」を届けられる、オンリーワンの存在を目指しております。
ここで、ある女性の物語をご紹介します。少し長いですが、お付き合いいただけると嬉しいです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
Fさんは子どもが産まれてすぐにシングルマザーになりました。
それと同時に、産休で休みをとっていた会社からは解雇され、仕事に復帰することなく無職になってしまいました。
生後間もない娘をかかえ不安な毎日。
でも育児書をみると「ママが笑顔なら子供も幸せ」「お母さんが食べる食事がそのまま母乳に影響します」「子供はお母さんを見ていますよ」…
様々な”良い”と言われる情報が。
新米ママを励ます言葉の数々が、Fさんには逆にプレッシャーとなっていきました。
「時間がないからといって私が良い加減な食事を取ったら娘の栄養が足りないかもしれない。」
「私の母乳が少ないのは食事がいけないからなんだ…」
「私がつらくても、娘にはいつも笑って話しかけないとダメなんだ…」
「シングルマザーになったはのは私のせいだけど、娘は何も悪くない。だから普通の子以上に不自由のないように育てないと…!」
そう思えば思うほど、家のことも育児も全然できてないことを感じて自分を責める日々が続きました。
そんな時、たまたま行政のサービスで「家事代行サービスチケット」を受け取る機会があり、「使わないのは損だよね」という程度の軽い気持ちで試してみることにしました。
家事代行初日。
約束の時間ぴったりに「ピンポーン」とインターホンが鳴りました。
恐る恐るドアを開けると、そこには二回りほど年上と見える女性が立っていました。
「今日は何をしましょうか?掃除?お食事作り?…でも食事を作ろうにも材料がないわね笑。じゃあまず掃除をして、買い物に行ってから食事の支度にしましょうか?」
「あ、はい…お任せします…」
初めてのことなので何をどのように頼んでいいのか分かりませんでしたが、とにかくその女性に任せ、Fさんは娘の相手をすることにしました。
部屋が汚いと思われたりしてないかな?そんなことをFさんが思ってることをよそに、家事代行のスタッフさんはてきぱきと家事をこなしています。
Fさんはそのうち、「せっかくだから娘との時間を思いっきり楽しもう」という気持ちになりました。
久しぶりに周りのことを気にせず、娘のことだけに集中する…そんな当たり前のことさえできてなかったんだなと、途中でまた少し落ち込みましたが、すぐに気をとりなおして「笑顔のママ」でいることができました。
「じゃあ、今日は時間なのでこれで帰りますね」
気がつくとあっという間に3時間が過ぎていました。
「ありがとうございました。え!?ご飯作ってくれたんですか?私が食べて良いんですか?」
「当たり前です。赤ちゃんまだご飯食べれないでしょう?」と、笑ってその女性は帰っていきました。
Fさんはさっそく、まだ温かい煮物をいただくことにしました。
自分のためだけに作られた食事。栄養バランスを考えてくれたんだろうなと思いながら一口食べると、涙が自然とこぼれてきました。
でも、その涙はいつも流している涙とは違いました。
温かくて、ほっとして、嬉しくて、安心して、ありがとうって…そんな気持ちが凝縮して涙になってしまったようです。
こんな涙だったら、娘に見られても大丈夫だよね…
そう思いながら、いつもより綺麗な部屋の中で、Fさんは娘にクシャクシャの顔を向けました。
その10年後…
「ピンポーン」
Fさん宅に、また決まった時間に家事代行さんがやってきました。
「いつもありがとうございます!今日はここと、ここをお願いします!あ!もうこんな時間!仕事に行くのであとはお任せします!」
Fさんの娘さんもだいぶ大きくなりました。
「いつもありがとうございます。家がきれいになると気持ちがいいです!」
「お母様、お仕事順調そうで何よりです。今度、取締役に就任されたんですって?おめでとうございます。」
Fさんは(色々ありましたが)部下を抱える管理職に。
そしてさらに数年後には…
そうです。家事代行の会社「マミーズハンド」を立ち上げるに至りました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
最後まで長文をお読みいただきましてありがとうございます。
Fさん…私の物語は一部セリフなどはもちろんフィクションですが、ほぼノンフィクションです。
私のように、いえ、人それぞれ日々辛いことや乗り越えたい課題がある時、誰かの「手」が差し伸べられていることに気づいて欲しい。そんな思いでこの会社を立ち上げました。
誰かに任せられることは任せていいと、そんな柔軟な考えが、明るい家庭、明るい社会、明るい未来につながることを願っています。
株式会社マミーズハンド
代表取締役 川島史